青空の世界で


そろそろ約束の時刻になってしまう。

今にも消えそうな空の体。

消えないように空を守るように抱きしめた。

感じる。

ちゃんと空の温もりも鼓動も

髪の毛の匂いだって

前と同じ空がここに居た。

もう、どこにも行かないよう

強く強く抱きしめた。

空も俺の背中に

ギュッと手をまわしてくれた。