知ったらどうする?!?!〜ヤバな世界〜

そして携帯を時々確認しながら、3本目に手をつけていた。







飲むこと以外に何も用事がなくて。





ただ流れるテレビの音と、
窓に吹き付ける風の音が、




無意識に私の酔いを手助ける。





どうしても鳴らない携帯に、八つ当たりなんてしてみる。





部屋の隅に転がった携帯は電池パックが取れてしまった。





美恵との何かが、



美恵との赤い糸が切れたような気がした。







繋がるものは何もない。








互いが求めた時に傍にいてくれたあの頃。





傷を癒し合った私達。






もうあの頃の私達じゃないんだね。






身勝手な自分の心の闇だなんて分かってる。







でも、美恵?

きっと笑ってるんでしょ?





この私を。






笑ってたら許せない。