さくらよさくら。 何故そんなにも儚いのですか? 儚いからの美しさなんて欲しくはない。 強さ。それが足りなかった。 でも、どことなく それが“あの人”に似ていました。 あの人は強かった。 だけど、あの人は弱かった。 まるで、ガラスのように。 でも、やはり桜とも似ていますね。 太く強い木の幹は、あの人の折れない心。 儚く散ってゆく姿は、ふと見せる 儚く弱々しい横顔。 それが美しかった。