「軽くて良さげだろ?」
「はい。でも、このメーカーって高いですよね…?」
「多少、根は張るが使い勝手が良さげな物を選んだ。それにその方が愛着も湧くだろ」
「大事に使いますね…」
「そうしてくれると有難い」
会話を交わしながら盛り付けをしている私の側で、摘み食いをした支配人は「お前、やっぱり料理上手だな」と言って指についた調味料を舐めた。
その仕草が妙に艶っぽくて支配人室で指に舌が触れた時の事を思い出し、何故だか急に恥ずかしくなる。
キスだって何度もしているし、キスの方が恥ずかしいのに・・・、何故だろう?
支配人の仕草にいちいち反応してしまう私。
これだから支配人の毒牙をばら撒かれると危険なんだ。
「どうした?」
「な、何でもありま、…」
私の頬の赤さに気づいたのかは分からないが、からかい出す支配人。
「コッチも摘み食いな。お楽しみは取って置くから…」
「支配人の馬鹿…」
無理矢理に自由を奪われ、唇を重ねられた。
重ねるだけのキスだったが、久しぶりの感覚に酔いしれる。
子供をからかうのが面白いかの様に、私を見てはクスクスと笑う。
経験の浅い私にとって、キス一つでもあたふたしてしまい、余裕がない。
今まで一人しか付き合った事がなく、以前までの職場の同期で同い年の男の子だけ。
それでも、三年は一緒に居ただろうか?
彼はホテルの仕事に嫌気がさして先に辞めてしまい、私は忙しさにかまけて疎遠になり、自然消滅した。
ただ何となく付き合ってただけなのかな?
今振り返れば、支配人みたいに心臓が破裂しそうな程にドキドキもせず、職場で会えるからと言って無理して会おうともしなかった。
支配人は職場では手の届かない存在するだし、職場ですれ違うだけでキュンとするし、プライベートでも沢山会いたいって思う。
完全に恋してる。
「はい。でも、このメーカーって高いですよね…?」
「多少、根は張るが使い勝手が良さげな物を選んだ。それにその方が愛着も湧くだろ」
「大事に使いますね…」
「そうしてくれると有難い」
会話を交わしながら盛り付けをしている私の側で、摘み食いをした支配人は「お前、やっぱり料理上手だな」と言って指についた調味料を舐めた。
その仕草が妙に艶っぽくて支配人室で指に舌が触れた時の事を思い出し、何故だか急に恥ずかしくなる。
キスだって何度もしているし、キスの方が恥ずかしいのに・・・、何故だろう?
支配人の仕草にいちいち反応してしまう私。
これだから支配人の毒牙をばら撒かれると危険なんだ。
「どうした?」
「な、何でもありま、…」
私の頬の赤さに気づいたのかは分からないが、からかい出す支配人。
「コッチも摘み食いな。お楽しみは取って置くから…」
「支配人の馬鹿…」
無理矢理に自由を奪われ、唇を重ねられた。
重ねるだけのキスだったが、久しぶりの感覚に酔いしれる。
子供をからかうのが面白いかの様に、私を見てはクスクスと笑う。
経験の浅い私にとって、キス一つでもあたふたしてしまい、余裕がない。
今まで一人しか付き合った事がなく、以前までの職場の同期で同い年の男の子だけ。
それでも、三年は一緒に居ただろうか?
彼はホテルの仕事に嫌気がさして先に辞めてしまい、私は忙しさにかまけて疎遠になり、自然消滅した。
ただ何となく付き合ってただけなのかな?
今振り返れば、支配人みたいに心臓が破裂しそうな程にドキドキもせず、職場で会えるからと言って無理して会おうともしなかった。
支配人は職場では手の届かない存在するだし、職場ですれ違うだけでキュンとするし、プライベートでも沢山会いたいって思う。
完全に恋してる。



