「なぁ安城、やっぱり二人って……!
裏切り者~~~~!!」

「まぁぁ!
敏に春が来たのねぇ!
母さん嬉しい!!」

「敏兄ちゃん、壺山の姉ちゃん、ラブラブ?」

……がっつり勘違いされている。

「野崎、だから違うから。
母さん、今は秋だから。
あと岳、ラブラブなんて言葉、どこで覚えた?」

ひとりひとりにツッこんでみるも、皆大騒ぎで聞いてない。

「もう邪魔しないよ、親友だもんな。
こんだけ見せつけられたら、俺だって遠慮するよ……。
同盟、卒業、か……」

ふふっと寂しげに笑う野崎。

「母さん嬉しいわぁ。
初めて敏が連れてきた女の子が壺山さんみたいな良い子で!」

「壺山の姉ちゃん、お嫁さんに来るの?
ラブラブ?」

「だから、違うっての!」

俺がみんなに否定したときだった。