隣の席の不思議系彼女

「えー!!
壺山の姉ちゃん、テレビゲームやったことないのー?!」

「ないなぁ。
見るのも初めて、かも?」

これがテレビゲームなんだ、としげしげとゲーム機とコントローラーを眺める壺山。

「じゃあね、僕が教えてあげる!

どのゲームが良いかなぁ?
初めてなら簡単なのが良いよね。
え~と……」

リビングのソファ、テレビ前。
岳と壺山が並んで座っている。

俺と野崎と母さんは、それをダイニングテーブルから眺めている。

「姉ちゃん、アクションとパズルとシューティングだったら、どれが良い?」

「ええっと……?
アクション? パズル? シューティング……?」

「あのね、姉ちゃん、アクションって言うのはね……」

なんだこのほのぼのとした空気。