隣の席の不思議系彼女

「ねぇ安城」

「あ?」

ふと隣からかけられた声に、うっかり返事をしてしまった。
もう授業始まってるってのに、何だ?

「不老不死ってさ、なれるかな?
ああでも、歳はとりたくないなぁ。

良いところで歳が止まって、不老不死が良いなぁ。
22歳くらいが良いかなぁ」

……こいつ、授業中に何考えてんだ?
やっぱりついていけないわ。

「何言ってんだお前」

「あ、一人で不老不死は淋しいから、安城も一緒に不老不死ね。
安城はいくつくらいで歳止まりたい?」

「だーかーらー!
何を言ってんだって!!」

「おーい安城、お前こそ何言ってんだ?
俺の今の一言、大事だったんだけどなー。

テストに出す系?
お前の声でかき消されたからな?
このクラスのテストの点数下がったら、お前のせいなー」