隣の席の不思議系彼女

「ん。一緒に学校行こうかなって。

岳君も、時々友達と一緒に学校行ったりするでしょ?
それと同じ。

たまにいいかなって」

「そっかぁ! そうだね、僕もよく友達と一緒に学校行くんだよ!」

「そうねぇ。岳もそうだし、小さい敏もそうだったわね。
朝、友達が呼びに来てくれたり、逆に呼びに行ったりね。

友達って良いわねぇ」

ほのぼのと3人しゃべりながら目の前を歩いている。

え。なんなのこれ。
壺山、なに俺の家族に馴染んでるの?

「どうしたの? 遅いよ?
学校遅れちゃう」

振り向いた壺山が早く、と手招きをした。

「あ~、はいはい……」

俺は仕方なしに壺山に従って3人に並んだ。