「わかってくれるの~?!

それね、こないだ頂いたお茶なんだけど、名産地のいいやつなの!
敏も岳も父さんも、いつもの安いお茶との違いに気づいてくれないのよね~!!

やっぱり女の子は違うわぁ!」

母さんは嬉しそうに目を細めた。

「女の子だから、とか関係ないからな。
てか母さん。
朝、突然現れた壺山にお茶とか出して談笑とかして……」

マジでどうなってんの?

「母さん、おかしいと思わないの?
朝からいきなりやってきた壺山」

「あら?
だって敏の友達でしょ?
問題ないじゃない?

あ、壺山さんって言うのね?

可愛いし。
少しお喋りくらいしたいし」

母さん的にはアリなようだ。
で、壺山を嬉しそうに見つめている。