「お邪魔しております。
どうぞお気遣いなく」

とか言いながらも、出されたお茶の前の席に座る壺山。
本当、朝からなに?!

てかその席父さんの席!
俺だって座ったことない一家の大黒柱の席!!
壺山、堂々と座っちゃってるし。

……ま、4つの席のうち、俺と岳と母さんの席が埋まってる今、父さんの席しか空いてないわけだけれども……。
仕方なくそこなんだけれども。

それにしたってお前なぁ……。
朝から人の家にくるかね?
そして一家の長の席に堂々と座るかね?
こいつマジで何がしたいの?

「おいしいお茶ですね」

温かいお茶をふうふうしながら少しずつ啜り、壺山は母さんに言った。
壺山ってやっぱり猫舌?