俺は大きく伸びをした後、朝の支度に取り掛かった。

「敏兄ちゃん、今日は一緒にゲームしてくれる?」

朝飯を一緒に取りながら、岳が尋ねる。

「……まー、なにもなかったらな」

俺は適当に返事をしながら、サラダを頬張った。

「敏兄ちゃんに、なにもないと良いなぁ~。
そしたらゲームしてくれるんでしょ?」

岳は言いながら目玉焼きに醤油を垂らす。

「まぁな」

岳はゲームが大好きだ。
時々それに付き合ってやるけど、毎日ってわけにもいかない。
昨日一緒に遊んでやれなかったら、今日は付き合ってやりたい。

何もなければ、今日は真っ直ぐ帰れるだろう。
そしたら岳と遊んでやろう。