そして、祭り当日。

朝から今日は祭りがあると告げる花火が鳴り、隣に住む小学生が

「祭りだー!」

と叫んでいるのが聞こえた。

短いようで長かった夏休みが終わろうとしている。
午前中は宿題に追われて大変だった。

「昼ごはん出来たぞー」
と父の声。今日は、午後から出勤みたいだ。

「今日、また二人ともが夜勤やけど…」

「うん、大丈夫!!今日祭りだし、かりんと一緒だから」

「それなら、いいけど遅くまではダメだからな」

と警告され、ほれと渡された2000円

「楽しんでおいで」

といい、父は出勤していった。