長かった夏休みも終わりに近づいてきた頃。

すっかり日に焼けた私と先生はあのテスト勉強の日以来とても仲良くなった。

暑い午前中の部活が終わり帰る支度をしていた私。

「お疲れ様。」

「お疲れ様です!」

宿題終わった?とか何気ない話をしていた。

「ねぇ、先生夏祭り来るの?」

「夏祭り…あ〜行くよ!見回りでな」


もうすぐ地元の夏祭り。その日は、子供たちがわくわくして、道沿いの家は提灯を飾って家族との時間を過ごす。 そして、メインイベントは

花火。


私は先生を好きになってから一緒に行きたいと思っていた。

「るみは?来るの」

「そりゃ、先生が来るなら行くでしょ!?」

先生は笑いながら

「まぁるみならそーか笑」

先生の方から

「じゃあ、浴衣。着てきて?」