しばらくの間沈黙が続いた。

先生のお腹がぐぅ〜と鳴った。

先生は顔を赤くして

ゴメンゴメン。お腹すいたな笑

私は一か八かで先生に思い切って尋ねた。

「ご飯良かったら…食べますか?」

少しやりすぎた。と後悔した。横目で見ると

先生は完全に聞こえないふりをしている。

すると、

「いつか、るみが大人になったら手料理食べてみたいなぁ〜」

と呟いた。

とても嬉しかった。大人になったらって言ってくれて
大人になったら絶対に先生の横にいよう
そう思った。

気がつくと、もう、うちの近くまで来ていた。

「先生、私…テストがんばってみる!」

「よし、その調子だ!るみは頑張り屋さんやからきっと大丈夫。」

先生が言う一言一言が嬉しくて、かっこよくてキュンキュンしてしまう。

自転車を出す時の腕の血管もちゃんと玄関まで送ってくれる先生も全部が好き。

今日、一日で先生の全てがすきになった。