朝日が山と山の隙間から顔を出し、あまりにも眩しくて少し早く目が覚めてしまった。

今日は先生が学校に帰ってくる日。

前日からまた、この学習帳でやり取りができるんだと嬉しく思いながら筆を進めた。出来上がった時には、書くことが多すぎて小さくなってしまった文字と、やたら多い絵文字。

やっぱり先生に恋してるんだなと実感した。

カバンに学習帳を入れ、先生と出勤時間が被るように遅めに出た。学校に着くと、まだ先生の車はなかった。

すると、後ろからクラクションが鳴らされた。
後ろを振り返ると、私が大好きな先生だった。

急いで自転車を駐輪場まで持っていき昇降口まで走った。