「私、あんたの事が好き…らしいんだ」





梅の花が咲き誇る3月。三学期最後の日に、私は告白した。





相手は、幼稚園から一緒だった幼馴染、菅原一樹。





友達からの指摘で発覚した恋だった。高校生にもなって初恋だ。





「あー…」





目をぎゅっと瞑る。顔の熱は引くことを知らず、さらに熱くなっていく。





いわゆる首痛めたポーズをしながら、ずっと唸っている彼。




数分ほどして、やっと口を開いた。








「いや無理だわ」







彼はきっぱり言った。