隼人「いえ、お疲れ様です若

俺達こそ、何も出来ず申し訳ありませんでした」


仁「若、今後の動きについて」


「あぁ…

和也、隼人から聞いているな?」


和也「は、」


「しばらくの間、結愛には俺達の手が届く範囲にいてもらう

これは、俺達のためにだ

交換条件の仕事が終わり、瀬尾組の動きを確認した上で結愛はあいつの母方の実家に渡すつもりだ

いいな」


「「はっ」」


「隼人は引き続き瀬尾組の動向を観察し、逐一知らせろ

組や族の人間を好きに使って構わない

だが、結愛との関係は伏せておけ」


隼人「承知」


「和也は結愛の母方の祖父にコンタクトを取れるように計らえ。

くれぐれも俺達がヤクザであることはバレんようにしろ」


和也「承知」


「仁には密輸の仕事前までに瀬尾組の弱みを握らせる

もちろん、今までと同じ仕事をこなしながらな」


仁「龍太くん

…俺だけ極端に仕事多い気がするのは気のせいかな?」


「ふっ…」


珍しく若の口角が上がった。


最近じゃ、見たことないことばかりで正直言うとついて行けない。


「黙って従え、仁」


仁「はいはい、分かりましたよ若様」



呆れたように言いながらも、仁も若に立膝をつく


「いいな、お前ら

結愛が連れ去られるようなヘマはないようにな」



「「「承知っ!!」」」