久米遥太、26歳



親父が院長を務める病院で医者をしている。



26歳といっても年齢詐称して医師免許を取ったから



それなりに医者としての経験は積んできた。




俺の病院は見掛けは普通の大学病院。



だが裏では黒崎組と手を組んでいる。



だからアイツらは大怪我を負った時にウチに来る



俺はもともと黒龍の幹部だったからアイツらが来るのは何かと暇つぶしになるんだが



最近じゃ黒崎組からも黒龍からもケガをする奴は出ていない



どいつもこいつもかすり傷程度で病院なんかに来ない


だから俺は暇を持て余していた



そんな時、和也から1本の電話が入った。



和也からの連絡なんて特に珍しい。



隼人が瀬尾組とどうのこうのって言ってたから誰かケガでもしたのか