「龍太これ、怪しくないか?」





余りにも普通過ぎて怪しい






あんなところにいるような女は





まず学校なんて行かない








この少女は普通過ぎる。




ただ一点を除いて。





「あぁ、なんかあるだろうな





まぁ、そのうち隼人と仁が情報持って来るだろ」








ガチャッ…




「ほら来た」





「「失礼します、若」」





仁と隼人が慌てて入って来た




「なんだ、慌てて」




隼人が口を開いた




「宮野結愛についてご報告致します」











「彼女は薬をやっている


親に3千万で売られ




ちょうどあそこにいたそうです」





「買ったのは…?」





「名義は藤山ですが、裏にいたのは…」







「…早く言え」





「瀬尾組です」





黙っていた仁が口を開いた。






龍太「ほぉ」







和也「っ…!!瀬尾組って…」






瀬尾組


黒崎組に日本で唯一対等できると言われている組織



黒崎組とは真逆で悪事に見境がない






そいつらが彼女の所有権を持つということは





争いが生まれかねない






隼人「…宮野結愛をどうしますか?」