本棚は隠し扉になっていた。 本棚の前にピンが落ちていたことから藤山がこの奥にいたことは明白 俺はその怪しすぎる小さな扉をくぐると 間接照明がひとつだけある黒一色に染まった廊下に出た 目の前には一つの扉 俺はその扉に手を掛けた 運命が動きだすとも知らずに………