結愛が眠りについたあと、俺は吸入のマスクを酸素マスクに変えた


遥太「……何が聞こえた?」



「…………期外収縮……


あの様子を見る限り、あれが初めてってわけでもなさそうだな」



遥太「そうか、頻繁に起こってるとするなら危ないな…

本人が自覚しているのなら尚更……」


俺は点滴を新しいものに変え、さらに強心剤を打った


遥太「オーダーは?」


「……二トロールとメチルプレドニゾロン70mm 」


遥太「わかった

二トロールの投与量に気をつけろ」


「言われなくてもわかってる」


俺は結愛を横で抱き上げた


俺が結愛を病室に連れていくことを察した遥太は点滴のパックを台から外して手に持った


遥太「新しい病室は準備できてる」


「案内してくれ」


遥太「あぁ」



新しい病室、そう俺は遥太の病院に新たな俺たち、いや、結愛専用の部屋を作らせていた


より警備がしやすく、より安全な部屋を。



エレベーターに乗り込み、遥太に案内されるがまま着いていくと、エレベーターは最上階で止まった