苦しかったことは鮮明に覚えている.........






だから、目を覚ました時に病室にいることに驚きはしなかった






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ピッピッピッピッ.......



規則正しい音に起こされるようにして、目を覚ました



薄らぼんやりと映る世界は異常な程、白かった。




意識のはっきりとしない微睡みの中



右手が温もりに包まれていることに気がつく





その温もりの元を辿れば



やっぱり恐ろしく綺麗な顔立ちをした人




(.........................龍太さん...............................


ずっと手握ってくれていたんだ.....................



約束、守ってくれた.......................)





当の本人は頭を項垂れて寝てしまっているようだった




(...................この体勢じゃ辛そう...........



1回起こした方がいいのかな...................



ってか今何時だろう



明るいから朝でいいのかな、それとも昼?)