和也「うん、手握ってやって


たぶんそーすれば元に戻るよ」



イタズラをした少年のような顔をして和也さんは笑っている



戸惑いながらも私はおずおずと龍太さんに近づいて


固まっている龍太さんの手を控えめにとる。



すると龍太さんは“ハッと”気がついたようで放心状態から解放された



(.......すごい...

本当に手を握ったら戻った)



龍太「結愛.....」



「だ、大丈夫ですか?龍太さん


お顔の色が優れませんよ.....」



龍太「.......悪い

少しぼーっとしてた」



龍太さんは私の手を引いて歩きだした


「え、龍太さん!

休まなくて大丈夫ですか?」


和也さんに助けを求めようと後ろを振り向けば、彼は何故か堪えるように笑っていた



引きずられるようにして龍太さんについていくしかない



何度か後ろから龍太さんに声を掛けたんだけど、まるで反応はなかった



横を見れば和也さんが追いついて来ていて、どうやら誰かに電話しているようだった



和也「まぁ、何も言わないでちょっと付き合ってやって」


“はぁ.....”としか言えない