栄えた街の中をお互いのことを話しながら歩く.....
それは本当にデートしてる錯覚を私に与えた
(.....まぁデートなんてしたことないし
そもそも人と付き合ったことなんてないんだけど)
「ん、ここ」
と龍太さんが空いてる指で指したのは海外のあるような大きな豪華な建物
入口付近は噴水やベンチなどがあるレンガ造りの公園のようになっており
さらに、花に囲まれた歩道は別世界の雰囲気を醸し出している
(そんな道を龍太さんと歩けるなんて...)
私は喜びを心の中で噛み締める
建物の中に入れば正面ホールは吹き抜けになっていて
上をぱっと見上げただけでは何階建てか数えられない
「ここなら、結愛が欲しいものある程度揃うと思うぞ
質のいい店舗揃えてるからな」
(.......ん?
“質のいい店舗を揃えてる”ってまるで龍太さんが経営してるような.....
いや、まさか
さすがに龍太さんと言えどもそこまでじゃないか.....)
「.....こちらにはよくいらっしゃるんですか?」
私の実家は隣町のはずなのにここには来たことがない

