すると龍太さんは満足そうに微笑んで足を進めた



私に合わせてゆっくりと歩いてくれる龍太さんの優しさが伝わる



龍太さんの少し冷たい手が心地いい



(手から破裂しそうなこの心拍が伝わらないがヒヤヒヤするけど...)



ふと周りから視線を感じて目を向けると



遠巻きに多くの女性が足を止めてこちらを見ていた



(.......そりゃ、龍太さんは目立つわな...)


そんな人の隣に、ましてや手を繋いでいることに心底申し訳ないような恐れ多いような感情になって俯いた



「どうかしたか?」


“気分でも悪いか?”と心配そうな顔をして龍太さんはその長い長い足を止めた



「いいい、いえっ!

なんでもないです!」



「.....そうは見えんがな」



「.........」


なんと返事していいのか悩んだ挙句私は黙り込んだ



「.......結愛は何が好き?」


「え.....?」


(.....いきなりどうしたんだろ…)


「結愛の好きなものは何?

結愛の嫌いなものは?興味があるものは?」



「き、急にどうしたんですか?


龍太さん...」