「すいません、部屋まで用意してもらって...」


「部屋が空いていたんだ、問題ない。


まぁ、ベッド以外まだ何もないんだがな

明日、それも含めて買い物行こう」


“机や本棚なんかも欲しいだろう”とダンボールを持ったまま歩きだした龍太さんに着いて行けば

私が寝ていた部屋に来ていた


「ここが結愛の部屋

ダンボールはここにおいておくから」


「ありがとうございます」


「必要なものは明日買うからメモしといて」


“はい”と言うと龍太さんは私の目の前に立った


普通に真正面を見ると私の視界は龍太さんの胸元を写す


つまり見上げなくては、その素敵なお顔は拝めない


「今日の夕飯は考えなくていいから、今日はゆっくり休んで

でももし勉強したいなら書斎貸すから」


「っっ!

勉強したいです!」


(ダンボールの中身を片付けようにも置く場所がないし.......

私が今一番にやるべきことは勉強だ)


“別に無理しなくていいんだぞ”と龍太さんは眉を潜めたが


私はダンボールから勉強に使えそうなテキストやらを引っ張り出して書斎に案内する龍太さんについて行った