すぐに片付けを終わらせ、和也さんにお礼を言ってから龍太さんに駆け寄る


「お待たせしましたっ.....」


龍太さんを見上げると綺麗な顔が歪んでいる


(今にも舌打ちが聞こえてきそう.........


私、初っ端から何かやらかしちゃったかな?)


龍太「ちっ...」


案の定小さな小さな舌打ちが上から降ってきた


(ほらぁぁぁああ、やっぱり聞こえてきた

私すごい人怒らせちゃったよ.....)


いたたまれなくて下を向く


その瞬間、龍太さんらしくもなく乱暴に手を取られたかと思えば強く引っ張られ



スタスタと歩く龍太さんの後ろを引きづられるようにしてついて行く



(めっちゃくちゃ怒ってる...)



乱暴に握られ少し痛む手から、それが伺える



龍太さんはいつも私に触れる時、まるで壊れ物に触れるかのように優しいのに



しかも龍太さんの足が長すぎて一歩が大きいから、チビの私は着いて行くのにも小走りになる



不安に駆られて後ろを振り返り



和也さんを見ると眉を下げて笑いながらこっちに手を振っていた



龍太「...どこ見てんの」



いつもの優しい声ではなく低くて重圧感のある声が上から聞こえると


握られていたはずの腕が解放され


その代わりにガシりと強く肩を掴まれた