扉の目の前に求めていた安心を見つけた瞬間にほっとして足の力が抜け、へたりとしゃがみこむ


「...龍太さん.....良かった...いた.....」


龍太「...俺はここにいる

黙ってどっかに行ったりしない」


「ごめ...ごめんなさい.....」


龍太「怖かったか」


「だい...じょぶ...です...」


私は立ち上がろうとするが足に力が入らない


まるで自分の足ではなくなったような感覚になる


床の冷たさがどんどん私を侵略してくる


龍太「立てるか?」


龍太さんに顔を覗き込まれる


「...........座ってたい...気分...です...」


龍太「なんだよ、それ

そんなところに座ってたら風邪引く」


“おいで”と抱き寄せられるといつの間にか身体は浮き、横抱きにされていた


「っっちょっ...龍太さんっ!

龍太さんの骨折れちゃいますっっ!」


龍太「こんな軽いのじゃ俺の腕は折れない」


そのまま龍太さんは日差しが当たっているソファに腰掛ける


急いでそこから降りようとすると、龍太さんの私に回している腕に力が入れられ、私は身動きが取れなくなってしまった