報復の愛を君に。

すべての仕事を終えて、持ってきた荷物を抱える。

こんな学校さっさと出ちまおう。

「梅原さん、お疲れのようですね」

軽やかな足取りの花岡が振り返る。
なんでお前はそんなに笑顔なんだ?

「疲れた。
女子高生の相手なんか一生したくない」

「大人気だったじゃないですか」

「あんな人気全然嬉しくねーよ。

まぁ…。
花岡があれくらい迫って来るなら、考えてやってもいいけど」

さて、どんな反応をする?

さっきので男として俺の人気が高いことはわかっただろ?
少しは隣の俺を男として意識しやがれ。

ついでに、そんな俺に口説かせてんだ。
嬉しがってもいいんだぞ。

「何を考えるんですか?」

こいつ…。
わざとやってんのか?