報復の愛を君に。

「え、え?
梅原さんの車?
でも…」

なんだその顔は。
助けてやるって言ってんだから、もう少し喜べよ。

「でもじゃない。
早くしろ!」

「わ、わかりました!」

良い返事だ。

すでに、ひょこひょこと小走りで裏へと準備をしに行っている。

ようやくチャンスが降ってきた。
今から高校に行って帰ってくるまで。
少なくとも車内では2人きりだ。

よし。
これで落とせる。

完璧だ。