報復の愛を君に。

「間違ってなかった。
生きることを諦めなかったから、楽しいことや嬉しいことにもたくさん出会えたんですもんね。

今こうやって梅原さんと話してるのも、私にとっては大事な時間です」

「花岡…。

俺はお前に何もしてやれない。
俺に関わってから、ろくなことねーだろ」

「何言ってるんですか。
そんなことないですよ。

梅原さんは、私の心の中に踏み込んできてくれたじゃないですか!

私…、誰も入ってこられないように壁を作っておきながら、誰かが来てくれるのをきっとずっと待ってたんです。

だから、梅原さんが構ってくれるの、すごく嬉しかったんですよ」

構うって、そんなかわいいもんじゃなかったけどな。

はぁ…。
お手上げだ。

くだらないプライドなんか捨ててやるよ。

俺とは関わらない方がいいとか、全部忘れて幸せになれとか、そんな格好つけたこと思うのは止めだ。