気がつけば、あれから1週間が経っていた。

特に代わり映えのない毎日だ。

今日の夕食はハンバーグか…。

ハンバーグね…。

「最近は区役所に通ってないみたいだが、花岡さんと喧嘩でもしたのか?
お前のことだから、また怒らせたんだろ」

親父まで。

皆して俺の傷口えぐるのやめてくんねーかな。

「別に何もねーよ。
飽きただけ」

「渉って嘘が下手ですよねー?」

いやいや、おかしいだろ。

「なんでお前までいるんだ、山下!」

「さすがにちょっと心配になってね。

元気そうでよかった」

元気な訳あるか。
夢でなら花岡に会えることに気がついて、夜寝る前に花岡のことばっか考え出してんだぞ!
現実よりも夢の方がいいとか思いだしてんだぞ!
こんなの病的だ!