報復の愛を君に。

花岡を家まで送り届ける。

「ありがとうございました。
また区役所にいらしてください」

区役所に…か。
そんな無垢な笑顔を向けてくれるな。

「もう、会わないようにしよう」

「え…?どうしてですか?」

一瞬にして笑顔が消えた。

「俺といたらお前、トラブルに巻き込まれるだろ。
余計に嫌な思いさせそうだし。

俺らは、一緒にいちゃいけないんだ」

「そんなこと言わないでください。

私は、梅原さんといて楽しいですよ。
本当です」

誰も疑ってなんかねーよ。
ただ、駄目なんだ。