「お!らしくないキャラだねぇ」



やったと今度は私を嘲笑うかのように飄々と言う。

顔が熱くなるのは夏が近づいているせいと決め込んで、「ナツメ君はキャラまんまだよね」なんて嫌味を吐いておいた。



「明日実行ね」



「明日?!」



「思い立ったらすぐ行動!これ長所」



いいでしょと胸をはるナツメ君に曖昧にうなづきつつボソリと否定をしておいた。



「短所にもなるよ」



「じゃあ明日夜8時に校門ね」



「うそ!ほんとに行くの?」



「ナツメ、嘘つかない」



「できるかなぁ…?」



不安になる私をおいてジャングルジムから飛び降りると「明日のためにしっかり寝なよ!」といつもよりの早めの解散をした。