クラスに戻ると先程仲良くなった子に質問攻めにあった。



「ナツメ君と仲いいの?!」



「さっきナツメ君と悠君とも話してたって!」



「えー、紫音ちゃんって意外とやり手?」



全く話についていけず流されるまま自分の席につかされた。

周りは女の子が取り囲む。



「えっと村上君と水沢君はさっき廊下でぶつかっただけで」



「あ、なんだ。廊下の中央で話してたって聞いて驚いた」



「噂話は盛られるのが鉄則だから」



私は乾いた笑いと共に伝えた。
みんな確かにと大きく頷くのをみてなんだこれっとしれっと突っ込んでおいた。