普段はしないジャングルジムから飛び降りるアクロバティックを決めて公園から駆け出た。


なにかに向かっての怒りを

何かが許せないやるせなさを

つまらない我儘を

すべてとっぱらいたくて走った。



いつか、素直に頼ってもらえたりするのだろうか。
そんな日が来るのだろうか。



未練なんて辞めちまえ!



空の雲が夕方よりも全然厚くなって光を閉ざした。