金曜日の流星群

微かに動揺の色を見せた。
目を閉じて、何かを考えているようだ。


聞かない方が良かったかも


そう思う一方で好奇心は止められずにナツメ君の言葉を待つ。




「いいよ、教えてあげる」



私は強く頷いた。



「僕が毎日のようにココに来れる理由わかる?」



「家が近いとか?」



「残念っ。家はここの駅から3つ後の駅が最寄り」



学校から私の家より遠いということになる。
ココからも毎日来れるほどの距離じゃない。



「ココの近くに何がある?」



遠回しだけどどんどん事実に近づいていく。


それが自分が聞い事なのに、恐ろしく感じた。