金曜日の流星群

「賑やかだもんね」



「本当に、煩いぐらいだ」



そういう割には本当に嬉しそうで、あるはずのない母性本能がくすぐられる。

ふと、手元を見ると今日もナツメ君は例のノートを持っていた。学校には持ってきてないようで見るのは公園でのみ。
シンプルななんの変哲もないノート。

初めて見た時を思い出した。
あの時思った疑問もついでに。



「それ、今日も持ってるの?」



「なんかわかんないけど習慣になっちゃって」



ノートをペラペラと開けたり閉じたりしてへへっと苦笑いを1つ。

私は恐る恐るだけどあの時の疑問をぶつけることにした。



「なんで、未練…って言うのか教えてくれたりする?」