一番星しかまだ見えないけど、次期に見えてくるはず。

それにここは店や高校や高層ビルで空が遠いけど、公園は高台の丘にある。

ここより空はずっと近い。



「その話、乗った!」



「もう星が出てるし早く行こ!」



急ぐ必要なんてないのに足が急ぐ。
そんな私を見てまたからかったように笑っているだろうと後ろを振り返ってみる。



「星は夜しかいないからね、急ごっか」



意外にも乗り気で笑ってしまうのは私の方だったようだ。


2人で走り出した時、空の星が輝きを強くはなった気がした。