賑やかな声が広がる。
殺風景なナツメ君の病室が彩られていく。



「そうだ、紫音。来週の金曜日、公園に来て。」



「え、」



「何困った顔してる?僕はまだ死ねないよ、その日までは」



私の不安に気がついたんだろう。私がわかりやすいのかな?
それともナツメ君が鋭いだけ?どちらにしろ良くないことをしてしまった。



「なにか、あるの?」



「ペルセウス座流星群新月だし、綺麗に見れるんだよね。八月は沢山降るよ」



みんながプリンとコーンスープを頬張りながら大声で笑ってる。それぞれ別の話をしているのに一体感があって面白い。



「見たい」



「星オタクだもんね」



「星になる人に言われたくありませんっ。」



ナツメ君は驚いてから盛大に吹き出す。
みんな別の話をやめてこっちを見た。