金曜日の流星群

「シオちゃんは泣いてたから。夜遅くにあんな場所に女の子が来た時びっくりしたよ」



『泣かないで』



「声をかけたら怯えてるのに強がっちゃって平気そうな顔するんだもん。僕の影分身かと思ったよ」



『泣いてないもん』



あの時の会話がフラッシュバックしてきてナツメ君とその記憶を共有するみたいに沈黙を流した。



「あの時、星がヒーローだって言われて私、星が好きになったんだ。ナツメ君のおかげだよ」



「あの頃、月が新月になったら消えることを聞かされたばかりで、ずっと照らしてくれてた月が信じられなくなってた時期だね。僕変だと思った?」



「変だ。月を信じるもないよ、普通」