金曜日の流星群

あまりにあっさりと認められた。

腑に落ちない?

そんなわけない。私が願ったまんまの反応をしてくれたのに腑に落ちないわけが無い。
ストンと落ちるべきとこ。



「私が紫音ちゃんのお父さんと別の人を好きになったの。私の身勝手が紫音ちゃんを不幸にしたんだから責められても仕方ないわよね」



こんなに贖罪の意思を見せてくれているのに……

何かが違う


こんなに悪人に徹してくれているのに、不倫して私を捨てた人なのに、目の前にいる人を殴ってやりたいと思うのに、できないんだろう。


次会ったら、沢山怒ってやろうと思ってたんだけどな。



「…忘れられなかった」



色々考えたけど、どうすればいいかなんて言えばって戸惑ったけど本能のままに言葉が出ていった。