金曜日の流星群

「そうね、でもその事がさっきの言葉と何か関係するの?」



昔、私が大泣きで帰ってきた時に私を諭した言い方だ。昔と言っても小学生になる前の話だけど。



「私のお母さんは悪人じゃないと。そうじゃないと…あの日私が嫌いになったことが…」



私が嫌いになったことが肯定されなくなる。

私が生きてきたことが大袈裟だけど否定される気がした。
でも、今見ているお母さんはいい人だって滲み出てて、そんなお母さんを嫌いになった自分が最低だってどんどん思えてきた。



「紫音ちゃん、自分を責めようとしないで。それだけは絶対。私は悪者なのは間違いないよ」



「え…」