「もっと頼ってよ…自己解決しすぎだって」



「頼ってるんだよ。みんなは僕のふつうをくれるから病気のことを言えなかった。病気だって知ったらみんな気を使っちゃうからね」



大人な考え。ワガママなんて一言もいわないでただ1人で立ち向かってると思っていたナツメ君が、影で私たちを求めていた。

それが嬉しくって。



「でも私何も出来てない、もっと頼らせてほしい、ナツメ君の右腕になる覚悟だよ!」



「プッハハッ!紫音は僕に一番欲しいものをくれたから充分なんだよ」



ナツメ君は私の頭を撫でるのを再開して目線を私に合わす。
必然的に顔が近くなって、そのことを意識すると真面目な話してても顔に熱が上っていく。