「な、なんですか?」



そこまで怯えている訳でも無いのに声が震えてしまう。
7、8人の女の子達が普段見せないような目付きで私を睨んでいる。
中には元私がいたグループを牛耳る(ぎゅうじる)子。
女子バスケ部のユニホームの子など、クラスも部活も服装も様々。

光の入らない階段裏にこんな人数集まるなんて滅多にない事だ。
だから、ホコリが舞って視界が若干霧状になる。



「ナツメ君とどういう関係?」



やっぱり。
ナツメ君は興味無さそうだけど、ファンクラブがあるとかないとか言われるほどのモテっぷり。
急に出てきた普段幽霊みたいな人が話してたらこんなことはあってもおかしくないかも。