屋上から飛び出して1階までの階段をひたすらかけ降りた。
つっかえてもつっかえても止まれなくて、悲しいけど今はみんなに顔向けできなかった。


ナツメ君が神様を信じてると聞いた時少し嬉しかった。あまりにも死ぬのも生きるのもどうでも良さそうなナツメ君の心にも希望はあるかもしれないと思えた。

実際、ナツメ君は人形じゃなかった。

心から笑うのも心からなにかに没頭しているのも知っていた。

期待してしまったんだ。




ナツメ君がたった一言、




生きたいと言ってくれるのを。