「な、なんで」



「え?」



「なんで!ナツメ君は私達を見ないの?!」



無理に自己解決するぐらいなら、生きることを一人で諦めるぐらいなら私達を頼って欲しかった。

思わず嘆いた私にみんながびっくりしている。そらそうだ、私がこんなに大声を出したのは、学校では初めてのこと。


人目を気にして生きている人がしない行動。


ただ、ナツメ君が辛いのに辛いって言わないのが、一人がどれだけ怖いか知っているから余計、心に突き刺さる。