「大切にします」



「僕も家宝にする」



「大袈裟だなぁ」



手にやってきた栞を見つめていたら焦点がじわじわと合わなくなってくる。


やば…睡魔が…



「紫音眠そう」



「寝ないから大…丈夫」



「車庫行き」



案の定、電車に乗って即夢の世界に行ってしまった。