二人でたわいもない話をした。もうずっと前に寝る時間は過ぎているのにいつまででも起きていられるぐらい目がさえていた。



「もうそろそろ帰らなきゃね?」



「え」



それなのに私をお母さんのいない一人ぼっちの家に帰そうとする。

優しさなのも分かってたけど私はいやいやと首を横に振った。



「じゃあ明後日!ここにきて?」



「え?」



「きっと泣いたことも忘れちゃうぐらいのプレゼントをあげる」