「何を?」



「ナツメが死ぬの」



ドキッとした。
ナツメ君に対していつも感じるあのドキドキとは違う胸の奥の方がザワザワと蠢く。

死ぬのってなんか単調とした言い方。
ストレートな言葉は悠君らしいのか

顔色を伺おうにも見えるわけないので私は仕方なく正直に言う。



「うん。びっくりした」



「俺も」



「悠君こそ、知ってたんだね、クラスの子みんな知らないのに…」



ナツメ君がこの前言っていたのだ。

『みんなには内緒』

と。

だからてっきり今日も2人だと思っていたし、悠君が知ってるとは思ってもみなかった。



「俺がナツメに話しかけてこいつおもしれぇなって友達になろうとした時、言われたんだ。」